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  /    /  3月

ガンで亡くなる方は、1981年以降死亡原因の一位になってからどんどん上昇して、今なお増え続けています。やがて二人に一人がガンで亡くなる時代が来ると言われていますが、では、なぜガンという病気になるのか。その原因を知る必要があるのではないかと思います。例えば、ガンになったとして、病院に行っても、その病気の原因を追及することは殆どないと思った方が良いようです。しかし、結果には必ず原因があるという観点から、なぜガンになったかを、難しいかも知れませんが振り返って冷静に見つめることも大切ではないかと思います。原因が分からなければ治癒(ちゆ)のための準備や方向性を見出すことも出来ないのではないかと考えます。元NHKディレクターで、NPO法人「ガンの患者学研究所」の川竹文夫代表によれば、自身の腎臓がんから治癒した経験から、ガンの原因を、「ガンの発生三段階説」として、下記の表のように表しています。 ①イニシエーター (産みの親) 発ガン物質—-喫煙、排気ガス、紫外線、放射線、ダイオキシン、PCB,食品添加物、残留農薬、医薬品などの化学物質 など遺伝子に傷を付ける物質 ②プロモーター (育ての親) ガンを育む食事、環境—–高脂肪食品、高カロリー食品、高蛋白食品、精白糖、精白塩など食習慣によるもの過労、睡眠不足、運動不足など生活習慣 ③マニフェスター (宣言者又は方向性) ガンを決定付けるもの,後押しするもの

昨年暮れに父が老衰で他界しましたので、今年は初盆を迎えました。 先週、田舎の菩提寺にその迎い入れ施餓鬼供養に訪れた際、別の遺族もきていました。その中の一人はまだ若い人で、奥さんを卵巣がんで亡くしたと話していました。ガンと分かってから半年でこの世を去ったと話していました。厚生労働省から発表されている統計表から、一昨年の平成26年に全国で亡くなった人の数は127万3,020人でした。 内訳は1位が、悪性新生物と言われるガンで亡くなった人が、36万7943人、2位が心疾患19万6,760人、3位が肺疾患11万9,566人、4位が脳血管疾患11万4,118人になっています。1位のガンで亡くなった人は全体の28.9%になっています。 全体から見ると他の死因を大きく引き離して如何にガンで亡くなる人が多いかが伺えます。約36万8千人ということは、1年365日で割ると毎日全国で1000人以上の人がガンで亡くなっていることになります。「性別・年令階級別にみた主な死因の構成割合」(平成26年度)という統計が公表されています。 亡くなった人の死亡原因をそれぞれの年代を5年刻みで表しているその統計によると、男性は40歳代後半~90歳代前半が、女性は30歳代後半~80歳代前半が、ガンが最も多い死亡原因になっています。特に男女とも、50歳代、60歳代、70歳代は他を大きく引き離して段突の一位になっています。 ちなみに10代、20代、30代、及び男性の40歳代の死因のトップは悲しいかな自殺です。 また、ガンの部位別死亡順位は男性では①肺、②胃、③大腸、④肝臓、⑤膵臓、⑥前立腺。女性では①大腸、②肺、③胃、④乳房、⑤肝臓、⑥子宮となっています。 国立がん研究センター発表の「日本におけるガンの原因」というページを見ると先ず、「がんの多くは、予防可能な生活習慣や環境要因を原因とする「生活習慣病」であり、年齢とともにリスクが高まることが知られています。」と書かれています。そして原因として最も多いとされるのが喫煙になっています。男性では34.4%が、女性も含めると23.2%が喫煙によるものとされています。しかし、ガンの原因についてはそれほど研究が進んでいないのが現状で半数以上は原因が分からないとも書かれていました。確実に分かっていることは喫煙により尊い命が奪われているということです。ですから、喫煙は絶対に避けなければいけない行為だということになります。しかし、喫煙は20歳以上であれば法律で認められていますから、本人の自覚に任せる外はありません。現在の医療ではその原因を追究することは少なく、結果としての治療に医療の重点が置かれています。日頃から予防に対する意識と知識を高め、生活習慣を整え、自ら病気にならない健康な体作りに取り組みたいものです。 私たちスマイルコミュニティーは、無農薬野菜の宅配サービスを通じて、「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」の創造を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに、健康への意識の高まりや環境保全への取り組みを推進しています。今後も皆様と共に、健康や環境について考え、日々実践して参りたいと考えています。今後とも、ご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。 合掌

九重親方が亡くなった7月31日の朝日新聞の朝刊、科学の扉に「がん細胞 体内で進化、変異で多様化、転移先に適応」というタイトルの記事が掲載されていました。その内容が、ガンと言う病気を知る上でとても参考になる情報ではないかと思い、かいつまんでお伝えしたいと思います。その記事によりますと、ガン細胞は体内で巧に環境に適応して進化して行くことが、国立がん研究センターの研究で確認されたというものです。記事の一部に、「膵臓がんでは、細胞に最初の変異が起きてから、1~2センチ以下のがんになるまで12年程度かかるとみられる。その後、ガンが成長して転移するようになるまで約7年。この間に分裂を繰り返し、さまざまな変異が蓄積され、多様な細胞集団になっていく。」と紹介されています。ガン細胞がもし多様でなければ、転移しても転移先の環境が変わればがん細胞として生き延びることが出来ずに死滅するけれど、転移先の環境に耐えられる多様性を持っていればがん細胞として生き延びて転移先でどんどん進化してしまうという話です。簡単に言うと、ガンと言う病気を発病した場合、殆どが三大療法(手術、放射線、抗がん剤)の何れか、又は複合的に治療が始められます。そして、例えば、手術などで取り除かれたとしても、ガンそのものは細胞内に潜んでいて、他の臓器に転移して、転移先の環境に適応してガンとして成長していく。言い換えれば、「一度は消えたと思ったガンが、実は形を変えて別の臓器で、新たなガンに成長していた。」ということになります。何やら、映画の「エイリアン」を思い出すような話ですが、三大療法を受けて、一見ガンが取り除かれたとしても、安心できない話になります。本来「転移」という言葉を使うから話はややこしくなるのだと思います。ガンは、元々血液の浄化作用と言われますから、ガンになった場合は、どの臓器でガンが発生してもおかしくない血液の状態を持っているということになりますので、ガンにならない血液状態、体質に変える必要があります。人間は元々、正常細胞とガン細胞を合わせ持って生まれてきていると言われています。ガン細胞の特長は体内で、生き延びようとする性質が強く。正常細胞は常に生まれ変わろうとしています。体の新陳代謝が活発になれば、いつも新しい正常細胞が勢力を拡大して、ガンにならない体を作ってくれます。一方、ガン細胞が喜ぶような生き方をしてしまうと、ガン細胞が色んな臓器に転移と言われる行動を起こし、やがてガンを作って発病させます。ガンが喜ぶ生き方とは、まず喫煙、次いで、加工食品などに使われる化学物質、動物性脂肪、低体温、便秘、紫外線、長期に及ぶ精神的ストレス、過労、睡眠不足などが上げられます。ガン細胞ではなく、正常細胞が喜ぶ生き方を日々の習慣にすることで、ガンから身を守る第一歩になります。私たちスマイルコミュニティーは、無農薬野菜の宅配サービスを通じて、「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」の創造を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに、健康への意識の高まりや環境保全への取り組みを推進しています。今後も皆様と共に、健康や環境について考え、日々実践して参りたいと考えています。今後とも、ご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。 合掌

これからの季節に特に気を付けていただきたいのが体温調節です。暑い日が続くと、一日クーラーの利いた部屋に居ることが多くなると思います。ある医師の話では、日本人に冷え症が増えたのは、冷蔵庫とエアコンが普及したからだと本に書いていました。汗をかいて濡れた体でクーラーの利いた部屋に入ると一気に冷やされます。その時は気持ちが良いのですが、体は徐々に冷やされ、気が付くと冷たい体になってしまっていますので、エアコンの温度調節を緩めにするなど注意が必要です。これからの季節は、体は急に暑さに曝されたり、急に冷やされたりして、コントロールが難しくなってきます。自律神経が体温調節をしてくれるのですが、常に冷える環境にいるとその自律神経が乱れる原因にもなります。日中に冷えた体を癒すには入浴がとても大切です。帰宅して、シャワーで汗を流した後でも、就寝前には必ず湯船に浸かって冷えた体を元の状態にリセットして頂くことをお勧めいたします。シャワーだけで済ませてしまうと汗は落とせても、冷えた体は元には戻っていませんので注意が必要です。以前、重い病気をされた方に、その方の生活習慣をお聞きしたところ、殆どの方が、「シャワーで済ませている」と答えていました。欧米のように乾燥した地域では問題ないのかも知れませんが、高温多湿の日本では、昔から湯船に浸かって体を温める入浴が文化として伝えられてきたのだと思います。入浴は、これからの季節だとだいたい38℃~39℃程度のぬるめの温度設定が良いと思います。熱いお湯にサッと入って、サッと出るのは、汗はかきますが身体は温まり切っていません。ぬるめの温度で、ゆっくり浸かって下さい。出来れば肩まで浸けるのが良いと思いますが、難しければ半身浴でもかまいません。その時は、出ている肩の部分は濡らさないように乾いたタオルを用意して下さい。湯船から出るタイミングは、脇の下、又は股間に手を当て、温かくなっていたらOKです。手を当てて、まだ冷たいうちは身体が芯から温まっていない証拠です。目安は約15分~20分ではないでしょうか。ゆっくりしっかり湯船に浸かって頂いて、一日の疲れと冷えた体を癒して頂きたいと思います。

毎年、家族でお伊勢さんには31日のこのどんど火が点火される時間帯に「お礼参り」をするのが恒例の行事になっています。「お礼参り」をするようになってもう10年以上になります。ある時、精神世界の研究家の故小林正観さんの講演会で、「神社はお願いをしに行く所ではなく、お礼を言いに行く所です。」という話がありました。その理由がいくつか紹介されていたその話を聞いて以来、お願い参りではなく、大晦日に出掛け、「一年間ありがとうございました。」とお礼のお参りをするようになりました。一昨日訪ねたお菓子屋さんに置かれていた、モラロジー研究所発行の小冊子に、「請求書の祈り」と「領収書の祈り」という話が掲載されていました。「あーしてください。こうしてください。」と願い事を唱えるお参りと、「今の状態を幸せと思って、感謝する。」お礼のお参りとの、その心の持ち方の違いが書かれていました。皆さんは今年はどんな計画を立ててお見えでしょうか。大晦日のお伊勢さんに一度お出掛けになられてはいかがでしょうか。因みに、お伊勢さんでは、どんど火を見ることができるのは大晦日の夜だけです。何年か前から「健康という名の社会貢献」というお話をさせていただいています。年を重ねると殆どの人が、「何にも要らないけど、健康で居ることが出来たら幸せだわ」と言われるのをよく耳にします。皆様はいかがでしょうか。健康で居ることができれば色んな社会活動に参加することができます。いくつになっても出来る仕事に取り組んだり、旅行に出掛けたり、カラオケを歌いに行ったり、ゴルフやテニスを楽しんだり、社交ダンスや習い事に夢中になったり、どんなことでも何でも自由にできます。しかし、一度(ひとたび)病気などで体の不具合を体験した人は、その不自由さから、その原因を考えて、過去にもう少し健康について注意をしておくべきだったとか、もう少し運動をしておけばよかった。もう少し勉強しておけばよかったなどと言われる人がとても多いのも事実だと思います。私は、事ある毎に「健康の五原則」をお伝えしています。改めて新年を迎えるに当たりお伝えしたいと思います。①食事の内容、②適度な運動、③十分な休養、④体を温める、⑤心の持ち方、付則として、化学物質を体に入れない、を提唱しています。若いうちは意識しなくても元気でいることが出来ると思いますが、年を重ねてから病気などを発症して不自由さを味わった場合、なかなか元に戻すのは大変な努力を必要とします。精神的にも参ってしまうこともあります。元気な今の内に以上のことを意識して日々の生活を楽しんで頂きたいと切に願います。自分の命は自分だけのものであるように思われるかも知れませんが、自分の命は、自分だけのものではなくて、社会皆の貴重な財産でもあります。粗末に扱わず、大切に愛してあげていただきたいと思います。

ビタミンB1、B2、食物繊維が豊富で血中コレステロール値を下げる成分を含む。不溶性の食物繊維が豊富なので大腸の動きを促し、便秘の解消や予防に効果的です。腸内でコレステロールや塩分を吸着して排泄する働きがあるため、動脈硬化や肥満、高血圧、糖尿病などを予防するとされています。

ピンと伸びた枝には白やピンクの梅の花が整然と並んで鮮やかに咲いています。気温も緩み始め、季節は二十四節季の「啓蟄」(けいちつ)を迎えました(3月6日)。啓蟄の「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」という意味で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」という意味を表します。皆様お変わりございませんでしょうか。いつもスマイルコミュニティーの無農薬野菜をお求めいただき、誠にありがとうございます。畑からは冬野菜がそろそろ終わりを告げ、菜花やブロッコリーなどの春野菜がたくさん集まってきています。草木が新しく芽を吹き出す芽吹き時のこれからの季節は、私たちの体も冬仕様から夏仕様に変化して行く切り替わり時でもあります。自律神経の交感神経(興奮神経)が優位に立っていたものが、徐々に副交感神経(抑制神経、リラックス神経)優位へとシフトして行く時期でもありますから、体調管理には注意が必要です。特に女性はこの時期にホルモンバランスが崩れやすくなったりで、体調不良を訴える人が多くなると言われています。この季節に登場する菜花などビタミン・ミネラルが豊富で栄養価の高い季節の野菜をしっかり体に入れていただき、体調を整えていただきたいと思います。 「東日本大震災」 マグニチュード9.0の大地震とその地震により発生した津波の犠牲になった人は、行方不明者も合わせて18,483人にもなります。さらに、福島県では、その地震と津波によって起きた福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染により、代々受け継いで住みなれた家には住めなくなって、避難生活を余儀なくさせられている人々が現在も15.4万人いると聞きます。私たちが住む日本列島では、何時また地震が起きても不思議ではないという報道をよく耳にします。特に南海トラフを震源とする地震はかなり高い確率で発生が予測されています。ですから、ある意味において、地震の発生は覚悟して準備して置かなければいけない自然現象なのかも知れません。自然災害を前以て止めることや、予防することは出来ません。また、いつ起きるかは誰にも分かりませんから、起きた時に対処するしか方法はありません。ただ、黙って手をこまぬいて見ているだけでは智恵のない話なので、万が一に備えることは十分考える必要があります。被害を最小限に留める為の備えは積極的に行わなければならないと思います。問題はそれよりも、地震と津波によって起きた原子力発電所の事故の方に目を向けなければいけないのではないでしょうか。今現在、日本では稼働中の原子力発電所は一基もありません。その為、火力発電に頼らざるを得なければならないと言う訳で、燃料に使う化石燃料を輸入することが増え、貿易収支が赤字になっています。その為かどうか、現在の政権は原発再稼働に向けて着々と準備を進めています。原発事故は起きないものだと誰もが思っていたと思います。しかし、起きてはならない事故が福島第一原発で起きてしまいました。それにより、生まれ育った故郷を追われ、未だに帰れないという人がたくさんいます。また、現在の福島第一原発周辺では、放射能汚染の影響が今も続き、原子力事故による悲惨な状況から脱せない状態にあります。避難生活者が15万にも及ぶ事実から目を背けてはいけないと思います。そして、どんな状況であっても、原子力発電をエネルギーの選択肢の一つに入れるべきではないのではないでしょうか。放射能汚染と言う人の命に重大な影響を及ぼす事故が起きたという事実を真摯に受け止め、二度と同じ過ちを繰り返さない勇気を、国民一人ひとりが持たなければいけないと思います。福島第一原発事故は余りにも多くの犠牲を生んでしまったということを深く反省する必要があると思います。私たちスマイルコミュニティーは「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに皆様と共に学び共に歩んで参りたいと考えています。今後とも温かいご声援とご指導のほどよろしくお願いいたします。   

季節は弥生三月を迎えました。周辺から卒業式の話題が多く伝わってきます。春ももうそこまで来ているかと思いきや、北海道ではこの時期になって雪による大きな被害が出ているそうです。これも、地球温暖化が影響しているのだとニュースで伝えられていましたが、本格的な春の訪れが待ち焦がれるところです。 「『腸内フローラ』ってご存知ですか?」 「腸内フローラ」と言う言葉をご存知でしょうか?先週22日(日)にテレビNHK特集で放映された「腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー」という番組の内容が話題になっています。NHKのホームページでは番組の内容が次のように紹介されています。 「お肌の調子が良くない、ダイエットの成果がなかなかでない・・・そんな時、あなたのお腹にいる“腸内フローラ”が影響しているかもしれません。“腸内フローラ”とは、腸の中に住む細菌たちの生態系のことを言います。いま、最新の遺伝子解析技術によって、腸内細菌がもつ知られざるパワーが明らかになってきました。腸内細菌と言えば、「善玉菌」「悪玉菌」という言葉が思い浮かぶかもしれませんが、腸の中には実に100兆匹以上、数百種類もの細菌が住んでいて、その細菌の出す物質が、私達の美容や健康に様々な影響を及ぼしていることが分かってきました。がんや糖尿病などの病気から、肥満やお肌のシワなどの体質まで。さらには、その影響は脳にまで及び、うつ病とも関係しているのではないかと考えられています。腸内細菌の全貌を解明すれば、医療に大きな変革をもたらすのではないかという期待が高まり、欧米では国家的な研究プロジェクトが動き出しました。“腸内フローラ”を治療に活かす臨床研究も次々と始まっています。今や“腸内フローラ”は、人類の寿命を劇的に延ばした「ワクチンの開発」や「抗生物質の発見」に匹敵するインパクトがあるとも考えられています。

寒さも峠を越し三寒四温を肌で感じるようになりました。季節は二十四節季の雨水を迎えました(2月19日)。雪から雨に変わり、氷が溶けて水になって、草木の芽が出始める頃というのが雨水です。昔から、農耕の準備を始める目安とされています。また、この日に雛飾りをすると良縁に結ばれるという言い伝えがあるそうです。皆様お変わりありませんか。いつもスマイルコミュニティーをお引立て頂き誠にありがとうございます。健康の五原則というものを機会あるごとにお伝えさせて頂いています。その五つは①食事の内容、②適度な運動、③十分な休息、④体を温める、⑤心の持ち方ですが、先々週、先週、に引き続き、④体を温めるについて考えてみたいと思います。 「④体を温める・・・体温の話Ⅲ(低体温症)」 体温には体の中心の深部体温(中枢体温)と皮膚などの表面体温があり、一般的に平熱と言われる温度は深部体温(直腸温度)で36℃~37.5℃ですが、体温が高くなっても、低くなっても体は異常状態であると判断する必要があります。平熱を越える場合は高体温症、下回る場合は低体温症と言うことになります。今回は低体温症について考えてみたいと思います。低体温症とは、平熱の温度が極端に低いことです。平均して35度から36度程度の人を低体温症と呼びます。低体温になってくると、身体が冷えるばかりではなく、病気になりやすい身体になってしまいます。代謝自体が悪いため、食事や生活習慣によって体質を改善していくことが必要になります。「エアコンと冷凍冷蔵庫の普及により日本人に低体温が原因とされる症状を訴える人が多くなった」と、ある医師の本に書かれていました。普段の中枢体温が36℃に満たない人が最近増えているそうです。一般的によく言われる冷え性は、「普通の人が寒さを感じないくらいの温度でも、全身や手足、下半身など体の一部や全身が冷えてつらい症状」とされています。冷え症と低体温症は、元々は別のものなのだそうです低体温症の原因として、①寒冷環境:寒い環境。②熱喪失状態:体熱が奪われた状態。③熱産生低下:体内でつくられる熱の量が少ない。④体温調節能低下:体温を調節する体の仕組みが低下しているなどが上げられます。代謝が悪いと体温が下がってきます。代謝を悪くしている原因は数が多く、冷暖房設備が充実してきたこと、運動不足になってきたことなどが上げられます。運動不足になると、筋肉の量が減って、熱に変える力が不足してくると、代謝が低下し、低体温症になってしまいます。低体温症が起こる状況としては、①睡眠薬や鎮静薬を服用、②酒での酩酊(急性アルコール中毒)、③飢餓、④特殊な病気(低血糖・中枢神経障害など)、⑤上の①~④の条件が重なった場合などが上げられます。低体温になると、副腎や甲状腺の機能も低下してしまうそうです。免疫力の低下が起き、アレルギー症状も出やすい環境になってしまうそうです。また、婦人科系の病気を誘発する可能性が高くなります。これには、ホルモンのバランスや自律神経の働きなどが関係していて、このバランスを崩してしまう原因が、低体温がもたらしていると考えられます。このような場合、女性の機能が上手く働かなくなりますから、不妊症にもなってしまいますので注意が必要です。低体温になると、知らない間に健康を害していることが多く、冷え性と似ている症状となる低体温ですが、冷え性のように身体が冷えていると感じることは、少ないのが現実のようです。低体温症で最も分かりやすい症状が、風邪をひきやすくなることなのだそうです。普段から不規則な生活をしている人は、免疫力が低下している可能性がありますので、低体温になっているとしたら、同じことを繰り返す傾向が多くなります。日頃から、食事の内容や運動に注意し、十分な休息を心掛け、冷暖房などにも注意して、無理のない生活習慣を身に付けることがとても大切になってきます。私たちスマイルコミュニティーは「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに皆様と共に学び共に歩んで参りたいと考えています。今後とも温かいご声援とご指導のほどよろしくお願いいたします。  

いつもの年より冷たく感じた今年の冬ですが、それも少しずつ緩み始め、春の訪れはもうそこまで来ている感じがする今日この頃です。皆様に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか。いつもスマイルコミュニティーをお引立て頂きありがとうございます。健康の五原則というものを機会あるごとにお伝えさせて頂いています。その五つは①食事の内容、②適度な運動、③十分な休息、④体を温める、⑤心の持ち方ですが、先週に引き続き、④体を温めるについて考えてみたいと思います。 「④体を温める・・・体温の話Ⅱ」 体温には体の中心の深部体温と皮膚などの表面体温があり、一般的に平熱と言われる温度は深部体温(直腸温度)で36℃~37.5℃ですが、体温が高くなっても、低くなっても体は異常状態であると判断する必要があります。平熱を越える場合は高体温症、下回る場合は低体温症と言うことになります。まず、高体温症とは、通常体温が上がり始めると、自律神経が働いて熱の放散(発汗や血管の膨張)を行う事で体温を37℃程度に保とうとしますが、熱の放散が不十分なことから体温の調節が効かず、上昇していく状態のことを言います。乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因ともされることがあります。また、風邪の際、ウイルスの繁殖を抑えるための自然な体温の上昇は発熱(ウイルス感染に反応して体が自ら体温を上げている状態)と呼び区別します。高体温は、その発症メカニズムの違いによって、「うつ熱」と「発熱」の二つに大別されます。「うつ熱」の原因は病気によるものではなく、高温環境や放熱機構(冷却装置)のトラブル、すなわち、外部環境の異常によって生じます。熱中症などはこれに入ります。その原因は、高温多湿な環境下での活動や、衣服の着すぎといった外部環境から来るもの(熱中症)をはじめとし、投薬によるもの、ストレスによるもの等があるそうです。症状は、めまい、だるさ、息苦しさ等があげられます。また、体温を下げようとするため大量の発汗もありますが、脱水症状がみられると発汗しない事もあるそうです。一方で環境の変化を比較的受けにくい体の内部温度である核心温度が41℃を超える重症の場合意識障害が起き始めたり、様々な臓器の機能に障害(多臓器不全)が出始めたりする可能性もあるので注意が必要です。そしてその対処は、発汗により水分や塩分を失っている事が多いため水や塩分を補給する必要があります。原因が外部環境による場合は涼しい場所に移動したり、衣服を脱いだり、腋の下や首などの動脈を適度に冷やすなども応急処置としては有効であるとされています。「発熱」は、体温調節中枢のセットポイントが上昇し、体温が高められて体温計で測った時 37.5℃以上を示している状態のことを言います。発熱時には、皮膚表面の血管収縮や悪寒を伴います。発熱の原因には、感染症・炎症性疾患・アレルギー疾患・悪性腫瘍などがあるそうです。発熱時には、発汗によって体力や水分が奪われやすいため、栄養補給や水分摂取などがとても重要な処置になります。この場合、発熱の原因を見極めて対処する必要があり、39.5℃以上にならない限り解熱剤の使用は極力避けた方が良いそうです。熱中症、うつ熱、悪性高熱症などでは、41℃以上の発熱が起こることがあります。この場合は、熱そのものが脳や全身へダメージを与える危険性が高く、早急な治療や処置が必要になります。普段、普通に暮らしていると体温を測る機会が少ないかも知れません。日頃、元気な時でも時々測る習慣を付け、ご自分の平熱を知っておくと良いと思います。知っておくことで、体調に変化が起きた時、体温変化の状況により、早めに対処できる可能性が出てきます。私たちスマイルコミュニティーは「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに皆様と共に学び共に歩んで参りたいと考えています。今後とも温かいご声援とご指導のほどよろしくお願いいたします。