いつもの年より冷たく感じた今年の冬ですが・・・
いつもの年より冷たく感じた今年の冬ですが、それも少しずつ緩み始め、春の訪れはもうそこまで来ている感じがする今日この頃です。皆様に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか。いつもスマイルコミュニティーをお引立て頂きありがとうございます。健康の五原則というものを機会あるごとにお伝えさせて頂いています。その五つは①食事の内容、②適度な運動、③十分な休息、④体を温める、⑤心の持ち方ですが、先週に引き続き、④体を温めるについて考えてみたいと思います。
「④体を温める・・・体温の話Ⅱ」
体温には体の中心の深部体温と皮膚などの表面体温があり、一般的に平熱と言われる温度は深部体温(直腸温度)で36℃~37.5℃ですが、体温が高くなっても、低くなっても体は異常状態であると判断する必要があります。平熱を越える場合は高体温症、下回る場合は低体温症と言うことになります。まず、高体温症とは、通常体温が上がり始めると、自律神経が働いて熱の放散(発汗や血管の膨張)を行う事で体温を37℃程度に保とうとしますが、熱の放散が不十分なことから体温の調節が効かず、上昇していく状態のことを言います。乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因ともされることがあります。また、風邪の際、ウイルスの繁殖を抑えるための自然な体温の上昇は発熱(ウイルス感染に反応して体が自ら体温を上げている状態)と呼び区別します。高体温は、その発症メカニズムの違いによって、「うつ熱」と「発熱」の二つに大別されます。「うつ熱」の原因は病気によるものではなく、高温環境や放熱機構(冷却装置)のトラブル、すなわち、外部環境の異常によって生じます。熱中症などはこれに入ります。その原因は、高温多湿な環境下での活動や、衣服の着すぎといった外部環境から来るもの(熱中症)をはじめとし、投薬によるもの、ストレスによるもの等があるそうです。症状は、めまい、だるさ、息苦しさ等があげられます。また、体温を下げようとするため大量の発汗もありますが、脱水症状がみられると発汗しない事もあるそうです。一方で環境の変化を比較的受けにくい体の内部温度である核心温度が41℃を超える重症の場合意識障害が起き始めたり、様々な臓器の機能に障害(多臓器不全)が出始めたりする可能性もあるので注意が必要です。そしてその対処は、発汗により水分や塩分を失っている事が多いため水や塩分を補給する必要があります。原因が外部環境による場合は涼しい場所に移動したり、衣服を脱いだり、腋の下や首などの動脈を適度に冷やすなども応急処置としては有効であるとされています。「発熱」は、体温調節中枢のセットポイントが上昇し、体温が高められて体温計で測った時 37.5℃以上を示している状態のことを言います。発熱時には、皮膚表面の血管収縮や悪寒を伴います。発熱の原因には、感染症・炎症性疾患・アレルギー疾患・悪性腫瘍などがあるそうです。発熱時には、発汗によって体力や水分が奪われやすいため、栄養補給や水分摂取などがとても重要な処置になります。この場合、発熱の原因を見極めて対処する必要があり、39.5℃以上にならない限り解熱剤の使用は極力避けた方が良いそうです。熱中症、うつ熱、悪性高熱症などでは、41℃以上の発熱が起こることがあります。この場合は、熱そのものが脳や全身へダメージを与える危険性が高く、早急な治療や処置が必要になります。普段、普通に暮らしていると体温を測る機会が少ないかも知れません。日頃、元気な時でも時々測る習慣を付け、ご自分の平熱を知っておくと良いと思います。知っておくことで、体調に変化が起きた時、体温変化の状況により、早めに対処できる可能性が出てきます。私たちスマイルコミュニティーは「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに皆様と共に学び共に歩んで参りたいと考えています。今後とも温かいご声援とご指導のほどよろしくお願いいたします。