『ガンにならない生活習慣の提案・・・その⑪「がん 生と死の謎に挑む」』
10年程前になりますが、2009年11月23日にNHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」という番組が放映され、その後、NHKスペシャル取材班による同名の本が文芸春秋から出版されました。その時買ったその本に、放映されたNHKスペシャルのDVDがセットされていましたので、改めて見てみました。
10年前に製作されたものであるけれど、その中で伝えている内容は10年後の現在でも全く古くなく、その内容は、今を生きる私たちに、そして、これからの時代を生きて行く私たちにガンの本当の姿を伝えているものだと改めて感じる貴重な内容であると思いました。
私たち人間は、長い進化の過程で、がん細胞を持って生まれてくることを選択したようで、敢えて区別して考えるなら、私たちは正常幹細胞とガン幹細胞を併せ持って生まれてきているのが私たち人間の真の姿なのだそうです。そして、正常幹細胞とがん幹細胞は殆ど同じ遺伝子でできているそうで、がん幹細胞を取り除こうとすると命そのものを失ってしまう結果になると立花さんは伝えています。
私たちが生きて行くには、正常幹細胞と同じようにがん幹細胞も必要なのだそうです。ですから、一般的に行われている現代の治療方法(放射線や抗がん剤治療)では、根本的にガンという病気を克服できないのだと立花さんはその中で語っていました。
最近、ガンは「治療」から、「予防」することに意識が高くなってきているように思います。医師の中でも、そんな情報を発信している医師が増えてきているように思います。二人に一人がガンになる時代だと言われていますが、ガンにならない「予防」という生き方を真剣に考え実践していくことで、QOL(生活の質)を高め、ガンにならないグループに入って、生涯生活していけるのではないかと思います。